M.2 NVMe SSDはもともとM.2 SATA SSDから始まったモデルであり、チューイングガム1枚の大きさに収まるサイズにSSDを最小化したフォームファクタを表現する目的で使用されます。最近、SATA SSDを引き継ぐM.2 SSDのニーズが高まっているのは、取り付け簡単でケーブル不要のドライブだからです。通常、SATA SSDでは最大6Gb/秒の転送速度が得られますが、NVMeドライブの場合、転送速度が最大64Gb/秒になります。M.2 NVMeドライブは、フラッシュメモリモジュールを利用しているため、起動が高速で信頼性が高く、パフォーマンスも向上します。

U.2（2.5インチ）NVMe SSD（旧称SFF-8639）は、最大64Gb/秒の転送速度を誇るハイパフォーマンスドライブです。U.2ドライブは、もともと大規模企業をターゲットとした特殊市場向けに設計されていたものであるため、あまり目にすることはありません（近年では徐々に一般的なものとなっています）。U.2ドライブはコストが高く、入手が困難ですが、こういった大企業に求められるパフォーマンスには不可欠であり、多用されるアプリケーションに対して必要とされています。

M.2ドライブとU.2ドライブはどちらも、ハードウェアデバイスをコンピュータに接続する際に一般的に使用されるPCIeプロトコルを採用しています。 どちらもフラッシュメモリを使用しており、同じPCIeバスインターフェースを4つ備えています。つまり、どちらのドライブインターフェースでも、最大64Gb/秒の転送速度を実現できるのです。

どちらのドライブも同じPCIe接続を利用しますが、サイズと接続タイプの点で大きく異なります。U.2 NVMeドライブは2.5インチドライブによく似ており、一部のマザーボードには搭載済みの特殊なコネクタ（SFF-8639）に接続します。一方、M.2 SATAまたはNVMeドライブははるかに小型であり、マザーボードのM.2スロットに接続できるため、スペースを節約してケーブルの配線を減らすことができます。  

Icy Dockでは、様々なソリューションに対応可能な汎用性の高い機器を提供したいと考えています。交換可能なトレイであるToughArmor MB601TP-1B(MB601M2K-1B)およびMB601TP-B(MB601VK-1B)をご紹介します。この2つのトレイは、1つのエンクロージャー(MB601VK-1B or MB601M2K-1B)内で交換することができます。すでにいずれかのエンクロージャーを使用している場合は、U.2 NVMeドライブにはMB601TP-Bトレイ、M.2 NVMeドライブにはMB601TP-1Bを購入するだけです。

NVMeドライブのデータに素早くアクセスしたい場合、EZ-Adapter MB931U-1VBではMB601TP-Bトレイ、MB601TP-1BトレイまたはベアU.2 NVMeドライブにUSBを介して最大10Gbpsの転送速度で接続できます。